【注意】好きなことを仕事にの勘違い3選

  現在、風の時代、個の時代と言われています。会社に属さず、個人で輝ける時代になりました。もしくは会社に属しながらも副業という形で活躍しやすい時代になりました。
 それを可能にしたのが、インターネットです。SNSの普及ではないでしょうか。個人のスキル、知識ををアウトプットする場でもあります。しかし、あなたのスキルを必要としている人を簡単に引き寄せるほど甘くもありません。継続する力はどの分野だって必要な能力です。継続する事って難しいですよね。ダイエットだったりもうそうです。やっていることに対して愛情がないと続けられません。好きこそものの上手なれという言葉のある通り、人間は本能的に好きなことしか継続できないようにプログラミングされています。
 この時代に入り、よく耳にするのが『好きなことを仕事によう』です。この言葉自体私は大好きな言葉です。好きなことで稼いでいけるなんて幸せではありませんか。でもね。この言葉だけを鵜呑みにしてしまい勘違いして解釈してしまった結果、自分のことを苦しめてしまうような方々もよく見受けられます。実際、私もそうでしたし笑。好きなこと、関心があることだと思っていても、実際に仕事をしてみるとしんどかったり、思っていたのと違ってたりしてしまいます。そして、また自分が何をしたいのかよく分からなくなる…負のスパイラルに突入してしまうんです。
 みなさんがそうならないよう、私が踏んだ同じ轍を踏ませないように、好きなことを仕事にするを勘違いしてしまう要因を3つにまとめました。自己分析に活用していただけたらと思います。

『好きなこと』を仕事に勘違い① なぜ好きか理由を明確にしていない

 ある特定の分野が好きだけど、いざ仕事にしてみるとあまり好きになれないことありませんか?逆に辛くなったりして結局長続きしなかったりするようなことです。
 例えば、学生時代からサッカーが好きでサッカー選手を夢にしていたAさん。しかし、膝を怪我してしまい、選手として活躍することができなくなりました。
 ですが、サッカーに携わる仕事がしたいということで、サッカー用品のメーカーへ就職しました。しかし、実際に仕事に従事してみると小売店への営業周りや価格交渉、商品配列の交渉、営業ノルマなどで心身共に疲弊してしまいました。そうです。ただ、好きを仕事にしようとした時に好きな分野で選んでしまうと本当にやりたかった仕事とは程遠いものになってしまう。
 ここで大切になってくるのが、なぜサッカーが好きなのか、その理由を明確にすることです。自己分析をするときに以下の質問を自分に問いかけてみてください。

  • なぜ、それが好きなのか
  • なぜ、そう感じるのか
  • どうして、夢中になったのだろうか
  • さらになぜを繰り返していく

 Aさんがなぜサッカーが好きなのかを深堀していくと、
 新しい技術が身に付くと楽しい → 成長を感じられのが楽しい → 自分の成長を具体的に目の当たりできるのが楽しい → 達成感や上手くなることに喜びを感じられる 

いかがでしょうか。やりたいことを探す軸が一つ見つかりましたね。サッカーに限らず、技術を身に付けていく仕事ってたくさんあります。

『好きなこと』を仕事に勘違い② 論理的に考え過ぎている

 好きなことを仕事にする上で、なぜを繰り返せと書きました。なぜを繰り返す質問は超論理的思考です。なのに、論理的に考えすぎるなって矛盾してるやん!!って思われるかもしれませんが…
 残念ながら、論理的思考には限界があります。なぜか、それは人は感情を持っているからです。人は結局好きか嫌いかで日々の行動を選んでいるんです。モノを買う時もそうです。好きか嫌いか感覚で選び、その後に理由付けをしているのに過ぎない。
 で、さきほどなぜを繰り返した時に色々と好きな要因が出てきます。私のコーチングセッションでは、軽く20個ぐらいは要因が出てきます。そこで、その要因を眺めてみて心がワクワクするものを○で囲います。
 これをしないと、結果的に自分をだますことになるんです。論理的に理由付けすること自体が自分を騙してしまう行為だからです。これが好きなんだと思い込ませようとする行為です。そして、感情的には我慢しながら働くようになってしまう。結局、メンタルに負担がかかってしまい、いつまでもストレスを抱えながら働く今と同じような生活になるだけです。だから、感情を大切にしましょう。その感情はワクワク感です。
 自分の心がときめくかときめかないかは重要な判断軸になります。頭で考えた論理では、あなたの感情、潜在意識は抵抗します。自分に嘘をつかない為にもあなたがときめく要素を大切にしてください。
 ワクワク感は今後の人生に大きく左右します。受験、就職、転職、大事なプロジェクト、大事な会議、友人、家族よりも自分のワクワクを大切にして下さい。
 あなたがワクワクしながら働くことで周りの人を幸せにできるんですから。

『好きなこと』を仕事に勘違② 拡大解釈をしてしまっている

 これが一番厄介ですね。好きなことを拡大解釈してしまうことです。好きの拡大解釈とは、もともとやりたいこととは裏腹に言葉のイメージ引っ張られて全然違うことを仕事にしてしまうことです。
 例えば、ものづくりが好きだ!ものづくりはワクワクするというBさんがいます。ものづくりがワクワクするといって、色んな企業に応募しましたが、結果は全て不採用でした…応募した企業は以下の業界です。

  • ゼネコンの営業(ダムをつくる会社)
  • システム会社のSE(コンピューターシステムをつくるエンジニア)
  • 広告代理店の制作(テレビCM、ポスター、販促グッズなどをつくる)
  • 劇団(ミュージカルをつくる)etc

 Bさんが応募した求人は全て『ものづくり』をしていますが、『ものづくり』の”種類”やBさん自身の”かかわり方”が明確になっていません。ものづくりというビックキーワードに引張られてしまい、Bさんが自分の手で何かをつくりたいのか、それともものづくりをしている会社に入りたいのかが定かではありません。
 Bさんは言葉のイメージに引きずられて、もともとの意図とは異なる『ものづくり』まで自分のやりたいことだと思ってしまいました。これが『好きを仕事にする拡大解釈』です。
 では、どのようにこの拡大解釈を防ぐのか。それは5W3Hでものづくりというビックワードを具体的にするのです。


 Bさんに対して適切な質問は

  • どんなものをつくれたらうれしいですか(What)
  • 誰に喜んで欲しいですか? 誰の悩みを解決したいですか?(Who)
  • どこでそれをしているイメージですか?(Where)
  • いつそれをやるか。いつまでにやるか(When)
  • なぜそれをやるのか、理由・目的は何か(Why)
  • どうやってやるか。どうやって実現するか(How to)
  • どのぐらいの規模でやるか。どのぐらいの予算でやるか(How much)
  • どれぐらいの数・量でやるか(How many)

 5W3Hを全て明確にしなくてもOKです。どこにこだわりがあるのかが分かればOKですから。

 Bさん例でいくと、
 

【What】Q:なにをつくりたいのか?

 A:形に残らなくてもいい単につくるのではなく、試行錯誤して生み出したもの

【Who】Q:誰のために役に立つものか?誰の課題を解決したいのか?

 A:個人向け、30代前後のビジネスパーソン。キャリアや自分の活かし方に悩んでいる人

【How to】Q:どうやってやるのか

 A:コーチングでその人の強みを見出してあげたい。活躍している姿が美しい

と、こんな形で具体化していくんですが、全部書くと3万字ぐらいになるので、これくらいにしておきます。あと、Bさんは私の事です(笑)
 だから、今才能発掘コーチとして独立して活動しています。

本当に具体化すると自分がやりたいこと、好きなことを明確になります。
この方法でまさに最強の自分ができあがるのです。人生が自動運転で好転していきます。

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