自己分析を失敗してしまうたった一つの理由

 自己分析を失敗してしまうたった一つの理由とは、自己認識する力が弱いからです。抽象的で分かりませんよね?笑 そもそも自己分析って何を分析するか分かりますか?何を分析するのか分かっていない人がたくさんいらっしゃいます。漠然と強みとは何なのかと考えだし、誰かと比較して自分が劣っているとか、特別な実績がないとか、ダメなところに目がいきがちです。
 冷静に自己分析するにあたって、分析する材料が必要です。材料とは事実です。その材料(事実)を集めることが非常に大切なんです。


材料を集めるにあたって3つのテーマに沿って解説していきます。

  1. 集団校での失敗を防ぐ
  2. ネガティブ思考から脱却するには
  3. 本当に大事すべき人

 これら3つのテーマの中で人にあなたの強みがどのように活かされているかの材料が明確になるのです。自己分析の最大の目的は人間関係の失敗を減らし、人間関係の中で『強み』や『価値』に気づくことがです。それではそれぞれのテーマを解説していきます。

集団行動での失敗を防ぐには?

  2つ自己認識をやってみましょう。自己認識とは自分自身のことを明確に理解することです。2つの方法とは、内的自己認識と外的自己認識があります。

□内的自己認識

  • 自分の価値観
  • 情熱
  • 野望
  • 理想とする環境
  • 行動や思考パターン
  • リアクション
  • 他社への影響に対する内的な理解

□外的自己認識

  • 周りが自分をどう見ているかを知る力

 ここで注意してほしいのが、自己認識を内的・外敵を混合して考えてはいけないことです。内的自己認識と外的自己認識には相関関係がありません。多くの人が客観的に自分を見ることができず、自分のことを高く見積もりすぎていたり、低く見積もり過ぎていたりします。だから内的・外的間にズレが生じてしまうんですね。
 
 正しく内的・外的自己認識ができていないと、職場でどんな悪影響があるかというと、

  • チームパフォーマンスが下がる
  • 平均で36%も判断の質が落ちる
  • 46%も協調性が低くなる
  • 衝突が30%も増す
  • リーダーが現実から目を背けていると、失敗する可能性が6倍も高まる

これを防ぐ為の対策として、2つの方法があります。

  1. 内的自己認識の向上
  2. 外的自己認識の向上

が挙げられます!って当たり前ですよね笑 では、次の章で具体的にどのようにすればいいのか、解説します。結論はネガティブ思考から脱却することです。

ネガティブ思考から脱却するには?

 正確な内的・外的自己認識を見極める力を身に着けられるかというと、『内省』と『反芻(ハンスウ)』をやめましょう!です。
 内省とは自分の内面に目を向けて深堀することです。自分の思考や行動を意識的に検証する力のことを指します。無意識的な行動や思考を自分で一人で原因や理由を追求することなんですが、これをするのを辞めることです。これらは正確な自己認識には繋がりません。
 反芻とは、欠点や弱点を繰り返し深く考えてしまうことを指します。自己認識にとって反芻は破滅的な行為だと言えます。
 これら2つは自分について考える行為ですが、正しい自己分析とは自分について理解することなんです。自分を知ることなんです。自分のダメなところを深堀したってただへこむだけです。つまり、点を深堀する前に点をたくさん集める(=材料集め)ことです。

 自分について考えることは自分を知ることと何の関係もありません。自己についての直感的な理解を大切にすることが自分の強みや価値を知ることができるのです。

 内省は無限に考えることができるが、1つの正解を導き出すことはできないです。だから、ストレスが多く、ただへこむだけなんです。でね、結果、一番簡単でもっともらしい答えを探してしまい、正しい自己認識ができなくなってしまうです。

まとめ

 なぜ?ではなくなにを?問い、事実を集める
 反芻している自分に気づき、瞑想や散歩などで気晴らしを入れて、一時思考を停止させる。

など、能動的に内省・反芻をしないようにしましょう!!内省と反芻はネガティブを生み出すだけです。

本当に大事すべき人とは?

 本当に大事すべき人とは、愛のある批判者を指します。愛のある批判者とはあなたのことを理解し、適切なフィードバックをしてくれる人です。
 そもそも前提として、多くの人は自分のことを自分でよく理解していると勘違いしている。ですから、フィードバックはギフトです。自分についての自分の見解と他人の自分の見解が複雑に織り交ざったものが正確な自己認識ができるのです。

 でね、愛のある批判者ってどんな人かも大切ですよね。ただ、自己顕示欲で一方的に言ってくる人とは明確に違いがあります。愛のある批判者の3つの要素をご紹介します。

□愛のある批判者3つの要素

  1. お互いに相手の成功や幸せを願える関係性がある。
  2. フィードバックするためのあなたのリアルな情報を持っている。
  3. あなたに対して残酷なまでに正直になる意思と能力がある。

 3番の要素が人間としてつらいですよね。いい知らせはすぐ伝えられるけど、悪い知らせは尻ごのみしちゃいますよね。これをマム効果といいます。愛のある批判者はこの3つめの要素を乗り越えないといけません。
 では、愛のない批判者はどんな要素があるかというと、

□愛のない

  • こちらのなすことすべてを批判してくる人物
  • 例えば、嫉妬する同僚。厳格な上司、恨みを持つ元恋人

また、逆に批判してこない熱愛者です。そういった方にも注意が必要です。その要素も解説していきます。

□無批判な批判者

  • 自分の命がかかっていてもこちらを批判してこない人物
  • 全肯定ばかりの人、八方美人な人

 ファン(無批判な熱狂者)よりもサポーター(愛のある批判者)を大切にしましょう!ってことです。サッカー的に言うと。何でも肯定してくれる人は正しい自己認識をゆがめてしまいます。

今回の元ネタ

 今回の記事の元ネタはターシャ・ユーリック著『insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力』です。
 もっと具体的に自己認識をする方法を知りたいという方は、こちらを参照していただければと思います。 ↓の画像をクリックしてみてください。

  最後に、あなたがイキイキとワクワクと人生を歩めていることを祈っています。この記事があなたのお役に少しでも立てられていたら嬉しいです。
 それでは、さよなら、さよなら、さよなら

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