まず初めに、トラウマとは、心に深い傷を負わせる体験を指します。自然災害や事故、虐待や暴力など、様々な出来事がトラウマになることがあります。トラウマを経験した人は、その体験によって心に傷を負い、日常生活に支障をきたすことがあります。
また毒親やドリームキラーといった存在もトラウマとなり得る存在です。彼らはあなたのことを勝手に定義付けします。そして厄介なことにネガティブな方へと誘導され、ネガティブな自己イメージが形成されるのです。これもトラウマとなります。
潜在意識とは、人が自覚していない心の深層部分に存在する意識のことを指します。私たちが日常的に感じている感情や思考は、潜在意識の働きによって支配されています。潜在意識は、人の行動や思考に大きな影響を与えるため、自己啓発やカウンセリングなどの分野で重要な役割を担っています。
潜在意識については↓↓の記事で詳しく解説しています。
潜在意識がトラウマ体験を処理する際の働き方
潜在意識は、トラウマを処理する際に重要な働きをします。トラウマ体験によって傷ついた心を癒すため、潜在意識は過去の体験を再現することがあります。これは、トラウマ体験を再現し、それを乗り越えることで、傷ついた心を癒すためです。潜在意識が再現するトラウマ体験には、フラッシュバックや悪夢などがあります。
【潜在意識がトラウマを処理する際の限界と問題点】
潜在意識がトラウマを処理する際に限界があることもあります。トラウマ体験が深刻である場合や、長期間にわたって繰り返される場合、潜在意識だけでは十分な効果が得られないことがあります。また、潜在意識が再現するトラウマ体験は、トラウマ体験そのものを思い出すことがあるため、逆にトラウマを悪化させることがあることも問題点の一つです。
【トラウマ治療における潜在意識の活用法】
トラウマを克服するためには、潜在意識を活用した治療法が有効です。代表的なものとしては、認知行動療法、EMDR、催眠療法があります。
認知行動療法は、トラウマ体験によって生じた負の思考や感情を変容させることを目的とした治療法です。トラウマ体験によって生じた負の思考や感情を払拭し、良い方向へと導くことで、トラウマを克服することができます。潜在意識に働きかけることで、トラウマ体験を再現することができるため、治療に有効です。
EMDRは、眼球運動に着目した治療法で、トラウマ体験を再現しながら、両目の動きを誘導することで、トラウマ体験に関する感情や思考を浮かび上がらせます。そして、その感情や思考をコントロールし、癒しを促すことが目的です。潜在意識に働きかけることで、トラウマ体験を再現することができるため、治療に有効です。
催眠療法は、潜在意識に働きかけることで、トラウマ体験を思い出させ、それを乗り越えることができます。潜在意識の働きを活用して、トラウマ体験によって形成された負の思考や感情を変容させ、トラウマを克服することができます。
【トラウマ治療においては、専門家の治療が重要】
トラウマを克服するためには、専門家の治療が必要です。トラウマ治療には、認知行動療法やEMDR、催眠療法など、様々な方法があります。自己啓発書やインターネット上の情報を参考にすることもできますが、専門的な知識や技術を持った専門家の治療を受けることが望ましいです。
まとめ
トラウマを克服するためには、専門家の治療が必要です。トラウマ治療には、潜在意識を活用した治療法が有効であり、認知行動療法、EMDR、催眠療法などがあります。潜在意識に働きかけることで、トラウマ体験を再現し、それを乗り越えることができます。ただし、トラウマ治療においては、潜在意識だけに頼ることはできません。専門家の治療によって、潜在意識を適切に活用することが必要です。
また、トラウマを克服するためには、自己ケアも重要です。トラウマを抱えた人は、ストレスや不安などの症状を抱えていることが多いため、適切な睡眠、栄養バランスの良い食事、運動などの自己ケアを心がけることが大切です。
トラウマは、深い傷を負わせる出来事によって引き起こされる心の問題です。潜在意識は、トラウマ治療において有効な手段の一つであり、認知行動療法やEMDR、催眠療法などが代表的な治療法です。ただし、専門家の治療が必要であり、自己ケアも心がけることが大切です。トラウマを克服し、健康的な生活を送るためには、適切な対処が必要です。
参考文献
Shapiro, F. (2018). Eye Movement Desensitization and Reprocessing (EMDR) Therapy: Basic Principles, Protocols, and Procedures. Guilford Publications
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