知っておくべきロシアがウクライナ侵攻の理由
2022/2/24からロシアの侵攻が始まり、早23日が経過しました。何とも悲しい悲劇が異国の地、
ウクライナで今もなお繰り広げられています。ニュースを目にして日々悲しい気持ちや、義務感などに苛まれ胸を苦しくされていらっしゃるかと思います。あまり見入りすぎず、自分のことも大切にして下さい。
今回なぜこの2022年という時代にこのような戦争が起こってしまったのか。それについて解説し、
今我々が実生活において何を学ばなければいけないのを伝えたいと思います。
まず今回の侵攻の理由は人の恐怖です。それはプーチン大統領が恐怖に慄き、自分の保身の為です。そういった感情は国家の大統領であろうが、会社の社員、課長、部長、社長、家族みなさんが抱く感情でもあります。
ではなぜ、プーチン大統領が恐怖に怯えているのか。それを解説する前にプーチン大統領の略歴をお話したいと思います。
プーチン大統領は元々KGB出身です。KGBとはソ連の秘密警察の組織です。簡単に言うと、ジェームズボンドのように敵国に潜伏し、スパイ活動を行う組織になります。幼き時代のプーチン大統領は、スパイ映画などでKGBに憧れ、KGB事務所前まで行き、どうしたらKGBに入れるか警備員に尋ねたそうです。その回答は勉学においえて優秀な成績及び強靭な体を備えていれば、見知らぬ者がスカウトに来ると言われました。
プーチン大統領は、そこから猛勉強し、日本で言う京都大学レベルの国立大学の法学部へ入学。体の面では柔道で鍛えられていました。そしてある時スカウトされ念願のKGBへ入隊することになったのです。
入隊し、プーチン大統領は16年間KGBに在籍することになります。ソ連時代、ドイツでは西ドイツ・東ドイツに分断されていました。いわゆるベルリンの壁ですね。プーチン大統領は東ベルリンで諜報活動を行っていました。そして、1989年11月10日ベルリンが崩壊し、ドイツが統一される形となりました。東ドイツは共産圏でしたが、西ドイツ民主主義へ吸収される形となり、プーチン大統領は帰国することとなります。
帰国するやいなや、今度はソ連が1991年12月25日にソヴィエト連邦崩壊。プーチン大統領は国家崩壊を2度も経験しているのです。彼の原体験から国家への愛国心、強いソ連というイメージは根強くついており、強いソ連を復活させたいという野心が今も尚心の奥底に燃えているのです。
そして、強いソ連時代を復活させるチャンスが来ました。2000年に大統領へ就任。プーチン大統領が就任できたのはオルガルヒ財閥の力が強く影響しています。オルガルヒ財閥はロシア国家の大統領を上手に操作し、自分たちの都合のいい政府をつくり上げる思惑がありました。そこに白羽の矢が立ったのが国家に従順なプーチン大統領でした。
しかし、プーチン大統領は強いソ連を復活させたいという強い志を持つ、野心家です。オルガルヒの思惑むなしく、憲法改正させられ、プーチン大統領の独裁国家ができあがりました。
強いソ連とは、国家が全ての車、農業の生産量、価格、供給量を決め、労働者の賃金を決定していく国家です。共産主義の考えはみんなで仲良く平等に暮らそうねぇー主義なのに、なぜか軍事費にお金を費やしてしまうので、労働者の貧困層が占めてしまう傾向にあります。よって、この政治では経済的な成長が見込めません。労働者もどんなに働いても給与は上がらず、豊かな生活が送れない状況です。想像してみて下さい。毎日毎日同じ作業をさせられ、通勤を繰り返す日々を。出世も昇給もない世界を…経済成長はおろか、人としての成長が全くない世界です。私には窮屈過ぎる世界ですね…
前置きが長くなりましたが、つまりプーチン大統領は強いソ連に戻したい!!自分に権力を集める為に色々憎まれるようなことをしてきた大統領とご理解下さい。
ここからはプーチン大統領が侵攻した理由について述べていきます。ソ連崩壊時、独立をした国々があります。ウクライナをはじめ、ブルガリア・エストニア・ラトビア・リトアニア・ルーマニア・スロバキア・スロベニアなどの国家が独立しました。そして、ブルガリア・エストニア・ラトビア・リトアニア・ルーマニア・スロバキア・スロベニアは全然経済成長しないじゃー--ん。中々国民も豊かにならない…経済活動の成約が強すぎて活発に他国と経済活動(商売)ができないというソ連時代のフラストレーションが溜まりに溜まり、これらの国々は北大西洋機構、通称NATOに加盟しました。NATOは米英を筆頭にEU西側諸国が加盟する組織です。NATOはNATO加盟国が他国から軍事的侵攻があった時にみんなで戦おうね!という仲良しグループになります。経済も加盟国で競争もしつつ活発に取引も行っていきましょう!ということでソ連から独立し、加盟した国家は経済的に豊かになっていきました。
プーチン大統領は内心『キーーーーーーーーーーーーーーーーー』ってな感じですよね…そして、ついにウクライナもNATOの仲間と仲良くしてもっと豊かになりたいと手を挙げました。しかし、ロシアにとってウクライナは肝心要の存在です。ロシア国とプーチン大統領にとってウクライナがNATOに加盟することで3つの恐怖があります。
1つ目が他国からのスパイ、軍事侵攻が簡単にされてしまう。ロシアは国土が広い。広すぎて、他国のスパイや軍事介入に即座に気づくことができません。なので、干渉国を残しておきたいのです。下図はロシアとウクライナの位置です。
ウクライナまでNATOに加盟してしまったら、マジで簡単に侵入、侵攻されちゃうじゃん!っていうのがプーチン大統領の恐怖です。
2つ目のプーチン大統領の恐怖は、ソ連時代にあった国家の内、ウクライナが一番人口が多い国だったのです。人口は共産圏でも資本国でも経済成長に欠かせない要因です。経済面でのサポーターとして絶対に手放したくない国家なのです。経済面でのダメージもありますが、加えてプーチン大統領の支持率も懸念されます。現在6割の支持率があります。次期大統領になるには過半数以上の支持率が必要で、
その条件は満たしているのですが、ギリギリでの当選はダメなのです。それは3つ目の理由で解説します。
3つ目の理由は、プーチン大統領自身が暗殺される可能性があるからです。プーチン大統領に反発する勢力は粛清や拘束して黙らせてきました。しかし、支持率がギリギリですとクーデターや暴動の危険にさらされ、内部からの暗殺の可能性だって出てきてしまうのです。独裁国家の指導者が辿る末路はプーチン大統領自身も他国でよく目の当たりしていました。リビアで独裁的な指導をしてきたカダフィ大佐がいい例です。プーチン大統領自身の命の保身もかかっているのです。
こんな訳で恐れ、恐怖による感情からこのような侵攻が始まってしまったのです。
そして、この侵攻はかなり綿密に計画をされていました。
わざと、ウクライナ国境周辺で軍事演習をしてみたり、クリミア半島を侵略してNATO、特にアメリカの動きを観察をしていました。そしてプーチン大統領はアメリカが何にもしてこないんだ!っていう確信を持って今回の戦争に踏み切ったのです。予想される経済制裁についても中国との何らかの援助を確約してききたのでしょう…しかし、ウクライナの鉄壁の守りで誤算があり思うように進んでいないのが現状。そして、中国もEU諸国とは仲良くしていきたいが為にロシアへの支援も当初の予定していたものよりかは支援できていない状態です。ウクライナのSNS戦術の功績とも言えます。
ゼレンスキー大統領の悩みと覚悟 NATO加盟の真意とは
さぁ、ウクライナでの支持率も9割まで達したゼレンスキー大統領。彼はなぜNATOに加盟を希望し、圧倒的な戦力の差があるにも関わらず降伏をしないのでしょうか。
想像してみてください。あなたが一国の大統領で、戦争をけしかけられ、加えて暗殺されそうになる。もしくは敗戦した場合、粛清される可能性があるとしたら…あなたはどんな行動をとりますか?
私は正直、亡命して逃げてしまうかもしれません。。。が、ゼレンスキー大統領はキエフに残り降参せずに対話を求めています。彼の自分の命を顧みない責任感や覚悟は尊敬します。彼自身も国民が一番苦しい思いをしていることを理解しているのでしょう。さて、普通であればどこかへ亡命して逃げてしまうような状況でゼレンスキー大統領の真意は何なのでしょうか。
NATO加盟への理由はズバリ、歴代の大統領の横領・汚職です。その背景にはオルガルヒ財閥が関わっていたのです。またかよ! ウクライナを傀儡国家にする為、大統領を抱き込み飼いならしていたのです。それではいつまで経ってもおいしいところはオルガルヒと大統領に持ってかれて全く経済成長できず、国民の生活が豊かになることはありません。
元々、コメディアンであったゼレンスキー大統領。ウクライナのドラマで大統領役として熱演を果たし、そもまま国民の支持により大統領となりました。そして、実際に大統領に当選。彼が目の当たりにしたのはドラマさながらの横領と汚職だったのです。またオルガルヒ財閥との癒着です。これらのロシア、オルガルヒ財閥からの支配から脱却すべく、NATOに加盟し豊かになった他国に習いNATO加盟を強く希望したのです。それは民意でもありました。コメディアン出身だったことから話芸に秀でていたゼレンスキー大統領ですが、細かい調整については苦手なようでロシアの逆鱗に触れてしまう形となってしまったのです。正真正銘の正義のヒーローがウォロディミル・ゼレンスキー大統領なのです。
だってね彼の前の大統領ペトロ・ポロシェンコなんて、新ロシア派の人間でした。だからオルガルヒ財閥とはねんごろの仲で、癒着癒着、汚職汚職だらけ!それが発覚して国民からの暴動が発生。それを沈静化できずロシアに亡命してしまったのです。ゼレンスキー大統領はポロシェンコを反面教師にし、国民の為にあきらめない選択を決意したのです。いや、ウクライナ国民としてウクライナを守る使命感が彼の勇敢な行動に繋がっているのでしょう。
人間として、男として、リーダーとして尊敬します。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領及びウクライナ国民の幸せと安全と復興を祈るばかりです。
他人事ではない!私たちの日常にもある
落合陽一さんがテレビでこんなコメントを残していました。『老人が戦争を始め、若者が犠牲になる。』 その構図は何年も前の戦争と一切変わっていない…
そしてこれは日本でも同じ現象が起きているいるのです。それは人が大勢亡くなってしまうのか、
そうではないかの違いだけです。権威を振りかざし、弱い立場へ攻撃をする。会社や学校でも同じような事起きてませんか?感情に任せて暴言を吐いてみたり、圧力をかけてみたり、プーチンのような人間はごく当たり前のように日本でも存在するんですよ。
質が悪いのが攻撃している本人が自分が悪いと思っていないこと。自分に正義があるという思い込みがあることです。権力が国家レベルであるのか、会社組織内であるのか、部署内であるのか、チーム内であるのか、それだけの違いです。根底はプーチン大統領と一緒なんです。あの戦争でたくさんの犠牲が払われています。私たちにできることは限られています。平和を祈ること、募金をすることぐらいしかありません。
でも、直接的な助けにはならないですが、私達日本人が世界に模範となる平和的で建設的な解決方法を体現していくことはできるんではないでしょうか?平和的で建設的な解決方法それは自分の正義を捨てることだと思います。その代わり対話をもつことだと思います。多様性を理解しようとする姿勢だと思います。この平和な日本でそれができないで、世界平和なんて訪れると思いますか?個性を認め価値観、強みなどを認め活かしてあげることはできませんか?
日本人ならできると思います。日本人国民全員ができると思っています。唯一の被爆国です。小学生の頃、図書館にはだしのゲンを読んだことはありませんか?原爆を投下された情景を、漫画であっても幼き私には悲惨な情景に見えました。非常に恐怖を感じました。怖くてあまり読めなかったです。
今、私たちがやるべきことは対話を通し、個性を認めることです。そして世界の平和のシンボルになることです。
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